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新刊 !!
杉浦康平のアジアンデザイン
希代のデザイナー、杉浦康平。90歳を過ぎてもなおバリバリの現役だ。 本書は、インタビューという形で、いままで語ることのなかった杉浦の内面に深く切り込み、「杉浦デザイン」の核心を捉えた貴重な証言集である。
狸の腹鼓
(たぬきのはらつづみ)
1年に1冊、10年をかけ、
宇江敏勝の「民俗伝奇小説シリーズ」が完結!
書き下ろし4作品を収録。
骨の髄
(ほねのずい)
―Down to the Bone
2012年から2018年に、世界の5つの祭り、イングランド・アッシュボーンのShrovetide Football、秋田県美郷町の竹打ち、ボリビア・マチャで行われるTinku、ジョージア・シュフティのLelo、長野県野沢温泉村の道祖神祭りの「火付け」を撮影した写真集。
未来へ
原爆の図丸木美術館 学芸員作業日誌2011―2016
丸木位里、俊の描いた「原爆の図」は
埼玉県東松山市にある小さな美術館に収蔵されている。
さまざまな人がこの絵に出会い、新たな世界へ旅立っていく。
「3・11」からはじまる、学芸員の作業日誌。
四匹のカエルとおやかた
永遠のいのちをもらったカエルたちと、陶芸の高みをめざすおやかたの感動の物語。
著者が工芸の職人さんたちへ憧れと敬愛をこめてささげる、おとなのためのファンタジー小説。
牛鬼の滝
奥深い熊野。 そこに暮らす山びとが出会う、狸、猪、雉、狼、 そして秘境の滝に棲むという妖怪牛鬼。 人と動物をめぐる五つの物語。
宇江敏勝の民俗伝奇小説集第9弾!
見世物7号
特集は「本橋成一資料コレクション 見世物としてのサーカス」写真家・映画監督の本橋成一氏が70年代、80年代に日本・韓国のサーカスを訪ね歩き、撮影し、収集・研究してきた、今はなきサーカス一座や仮設興行関係者資料の一部を紹介する。。貴重な写真・図像を多数収録。
呪い釘
懐深く、情に厚い熊野の山の宿に行き交う人びと。 そして山の恵みを享受し、それを丹念な手仕事で作る喜びを味わう山の女たち。八十路を越えた著者が描く民俗伝奇小説 シリーズ第8弾!
ダンサーは消える
舞台の上の一線を越える苛烈さにも、日々の生活の機微の中にも、たちあらわれてくる「踊る身体」。 そのうつろいゆく肌理(きめ)を精確に把握すること。ダンサー室野井洋子の40年にわたる実践の中で綴られた、踊り、身体、稽古の言葉。
村山新治、上野発五時三五分
1957年(昭和32)に東映から『警視庁物語 上野発五時三五分』で監督デビューした著者による回想記とインタビュー。さらに、村山新治の下で助監督をつとめた深作欣二、澤井信一郎の両監督と脚本家・荒井晴彦が著者を交えて、回想記を徹底解読した座談会を収録。
そっちやない、こっちや
英国留学戦後映画史を横断したドキュメンタリー映画監督の巨匠、柳澤壽男。柳澤自身の文とエッセイ、柳澤の助手を務めた小林茂監督へのインタビューなどを通して、ドキュメンタリスト・柳澤壽男の全貌を明らかにする。
夏目漱石考——熊本時代を中心に
英国留学前の熊本で漱石は新婚生活を送り、後年の小説『草枕』などを生み出す重要な体験をしている。その熊本時代に焦点を当て、英語教師・夏目金之助の実像を明らかにする。
琉球古典音楽 安冨祖流の研究
琉球古典音楽の二大流派の一つ「安冨祖流」。 名人たちが残した音源を科学的に解析。 著者の演奏家としての視点から、伝承の本質を探る画期的な試みである。
熊野木遣節
毎年、新境地をひらく宇江敏勝の民俗伝奇小説集、第7弾。
木遣りの歌声と男たちの掛け声が響く、山ふかい里に住むひとりの女、シナ代の七〇年の月日を、七つの連作で描く。
さきちゃんの読んだ絵本
おばあちゃんが読んでくれた“かまきり”のお話。
そこからひとつずつ紡ぐように綴られた12のエピソード。
なんだか懐かしくて、ちょっぴり切ない。
表裏異軆
ひょうりいったい
いまなお第一線で活躍し、日本を代表するグラフィックデザイナー、杉浦康平。神戸芸術工科大学の「杉浦康平ポスターアーカイブ・プロジェクト」から誕生した本。
金春
(こんぱる)
の能 〈上〉
中世を汲む
シテ方金春流八十世宗家の著者が、能の魅力を縦横に解説。
演者の立場から各曲目の特徴を具体的に説明している。
一般愛好家はもちろん、能の初心者にも最適な一冊。
農業は生き方です
―ちば発、楽農主義宣言
ちばの農業者40人余が語る、楽農=楽しい農業。
自分たちの農業を語り、伝え、発信する。
加藤登紀子さんも共鳴!
フジタの白鳥
―画家 藤田嗣治の舞台美術
発行:エディマン
大野和士(指揮者)さん推薦!
ライフワークともいえる舞台美術九作品を百点以上の図版で紹介する、フジタ研究のまさに画期的な一冊。年譜・索引付。解題:大髙保二郎
DOLL/如月小春精選戯曲集2
劇作家・如月小春(1956〜2000)。
没後16年。いまなお、若者たちに演じ続けられる如月小春の世界。
雪花火
母として、女として、文学の精神を離さず生きた高橋桂子のエッセイ集。
見世物6号
見世物学会総会(2011年〜14年、4回)の総会記録大特集!講演、シンポジウム、大放談会を満載!
流れ施餓鬼
(せがき)
民俗伝奇小説集第6弾!
熊野の大正・昭和、 川は生活そのものだった。・・・
宇江文学の傑作、「川の物語」中編6編。
紙手水本II
(かみてすいほん に)
神戸芸術工科大学ビジュアルデザイン学科の、ほぼ10年間にわたる学生たちの卒業制作選抜作品集。
山と海にはさまれた細長い南向きの斜面という神戸の風景が、デザインの拠点にもなっている。神戸デザインの散種。カバーは活版印刷。
ラフカディオ・ハーンの魅力
父はアイルランド人、母はギリシャ人、生まれながらのコスモポリタン、ラフカディオ・ハーン。世界を旅し、日本人・小泉八雲として生を終えた、その多彩な魅力を紹介!
《原爆の図》 全国巡回
—占領下、100万人が観た!
占領軍が日本を支配していた1950年、丸木位里・赤松俊子(丸木俊)夫妻は広島原爆投下の 惨禍を《原爆の図》に描いた。「原爆」という言葉さえ使うことができなかったこの時期に、夫妻によって始められた小さな巡回展は、東京から、やがて日本各地へと、燎原の火のように広がっていく。
全国巡回の迫真のドキュメント!
黄金色の夜
民俗伝奇小説集第5弾!
備長炭は炭窯の中でとろけるような黄金色に輝く。 あるとき窯の真ん中に黒い塊りがあらわれ、それは人の姿に変わり、赤い綿入れを着た女の子に・・・
紀州の炭焼きが出会った怪異譚、ほか5編。熊野の奥深さを知る著者が描く山の伝奇小説集。
想像の沖縄:その時空間からの挑戦
——第5回沖縄研究国際シンポジウム報告書
2006年9月14日〜16日、イタリア・ヴェネツィアのカ・フォスカリ大学を会場として第5回沖縄研究国際シンポジウムが開催され、日本からの20人を含む総勢80人の沖縄研究者が参加して熱心な発表と討論がおこなわれた。本書は、その成果より1冊にまとめる。
希望をつくる島・沖縄
——キミたちに 伝えたいこと
野の思想家、未完の放浪者、野本三吉。10年余およぶ沖縄在住体験が紡ぎあげた沖縄歴史物語。悲しさをも包み込む、この地の人々の懐の深さとやさしさ。友人の息子に宛てた12通の手紙に綴った、どうしても伝えたい愛と希望のメッセージ。
スケッチで旅するスペイン
発行:エディマン
絵地図あり、スケッチあり、画集のようなスペインガイドブックができました!
一度は行ってみたい国、スペイン。闘牛、建築、食文化、文学にお酒、美術にサッカー、フラメンコなどなど、魅力的な文化の宝庫スペインを、すてきな旅スケッチで紹介します。
鵺
(ぬえ)
の鳴く夜を正しく恐れるために
——野宿の人びととともに歩んだ20年
発行:エディマン
1994年、大学院時代に新宿西口地下道のダンボール村に飛び込んで20年。野宿者支援・生活保護問題で活動を続けてきた著者による路上のスケッチ的エッセイ集。野宿者襲撃・路上死・強制排除……。路上の社会問題を、そこで暮らす人びとを通してリアルに解き明かす。
装画は、ダンボールハウス絵画で著名な武盾一郎氏による「新宿鵺」。
本書のプレミアムバージョンを
こちら
から入手できます。
心に、ホットするコーヒーだな!
2006年刊行で今や幻のジョーク集の第2弾。さいたま所沢から発射される読ませるジョーク55連発。なにげない日常から生まれた、笑えて泣かせる、コーヒーよりホットするジョーク集。
〈いのち〉を紡ぐ呼吸法
ーストレス社会の処方箋
調和道(ちょうわどう)丹田(たんでん)呼吸法のすべて。本書は、1987(昭和62)2月刊行の村木弘昌著『健心・健体呼吸法』の改題・改装新版。「誰でも何時でも何処でも出来る究極のストレス対処法」(聖路加国際病院名誉院長・日野原重明氏)、「呼吸は現代の解毒剤」(青葉山松尾寺名誉住職・松尾心空氏)、「心と身体を調和させる秘訣」(全生庵・平井正修氏)。各氏が絶賛する、待望の復刊!
神馬
(しんめ)
—京都・西陣の酒場日乗
創業80年、京都の伝説の居酒屋「神馬」。三代にわたる家族経営から生まれる酒肴の数々。この「高くて安い店」神馬への長期取材から刻み込まれた、西陣・老舗居酒屋の味の社会史。写真多数。
「本書は知られざる京都の懐かしくも心躍る魅力を、いきいきと浮きぼりにする。」———井波律子
ホールデンの肖像
—ペーパーバックからみるアメリカの読書文化
小社刊『S先生のこと』で第61回日本エッセイスト・クラブ賞(2013年)を 受賞した著者による、待望の新刊。サリンジャーからハーレクイン・ロマンス、そしてブッククラブまで。ペーパーバックの歴史から浮かび上がる、アメリカの大衆出版文化。『ライ麦畑でつかまえて』の主人公のホールデンは本の表紙にどのように描かれたのか?
鬼の哭く山
民俗伝奇小説集第4弾!
巡礼路にある善根宿をひとり営む老女。 亡き子らを偲び山を往還する郵便配達夫。 栗の壺杓屋の遠い日の恋。 修験者の最後の宿坊を守る男。
熊野山村の盛衰——。 死者と生者が寄り添って生きる山の日常。 古道を踏むといつしか出会う異形の世界。
詩情豊かに描かれた力作中編4作。
寿辞
——大工・植田家と浪江町の歩み
福島県浪江町の小さな建設会社の社史。
「寿辞」(よごと)とは、上棟式で大工の棟梁が読み上げる祝詞のことである。
彼らが築いてきた神社仏閣、民家、公共建築は、東日本大震災と原発災害によって破壊された。
古いアルバムと新撮写真の約140枚が語る、残すべき地域の近代史。
100年の記憶と3年の記録!
1969新宿西口地下広場
1969年2月、数人の若者が新宿西口地下広場でギターを鳴らして反戦歌を歌いだした。彼らは3月の毎週土曜日からここに集まり歌をうたい、自らを「フォークゲリラ」と名乗った。一時は5000人を超える人びとを集めたこの集会は機動隊の出動で、7月26日の土曜日を最後に集会不可能となる。
本書はこの間の記録を丹念に追った映画『地下広場』(大内田圭弥監督/1970年/白黒/84分)から、1969年という時代の社会世相を読み解く。
論考・エッセイ(上野昂志、なぎら健壱、筒井武文など)、インタビュー、映画シナリオ採録、大内田圭弥監督フィルモグラフィー、関連年表収録。
嶋田厚著作集
(全3巻)
コミュニケーション論、文学、社会学、また芸術やデザインをめぐる思想史の領域で、独特の学際的、越境的な仕事を残してきた嶋田厚(1929〜)の自選著作集。
時軸
岩に残された生命の息吹き。摩滅への時間……。
山口県須佐から青森下北まで、日本列島の海岸から内陸部を巡り、異なる岩々のかたちや表情から、生命の表われを生々しく感じ取る。
——『時軸』で行なっているのは、現存するモノである大地を徹底的に「凝視」し、そこで眼にされた対象をカメラによって精緻に「記述(ディスクリプション)」する営みである……解説=田中純( 思想史家/東京大学教授)
新版
絵地図師・美江さんの東京下町散歩
いまや絵地図師・散歩屋として八面六臂の大活躍の美江さん。彼女の記念碑的デビュー作(初版は2007年)が全面改訂。
大規模な再開発にともない古い建物が消える一方、新しい街並みに新しい店が登場、大変貌をとげる東京下町。しかし、美江さんは「まちの記録」と「まちの記憶」を丹念に歩いて集め、新編集しました。
釜ヶ崎語彙集1972-1973
『釜ヶ崎語彙集(かまがさき・ごいしゅう)1972-1973』は、1973年に一部が雑誌に発表されたまま未刊になっていた原稿が、実に40年ぶりに刊行される。
全243項目からなる本書は〈街のすべてを住みか〉として生きてきた日雇労務者の「釜ヶ崎事典」であり、1972ー1973年の現場報告書である。外からの一時的な視察や調査によるものではなく、釜ヶ崎に生活と仕事の根をおろした者たちによる「ルポルタージュ」であり、「ドキュメンタリー」であり、「フォークロア」でもある。
鹿笛
(しかぶえ)
ビィー。雌鹿の鳴き声に似せた笛。
この音に誘われるのは、雄鹿だけではない。
笛を吹く猟師が出会ったものは……。
表題作『鹿笛』ほか、精気あふれる
山の幻想譚6編を収める。
風と樹々のざわめき、生き物たちの匂い、
夜の光と影が、妖しい森の物語をつむぐ。
民俗伝奇小説集 第3弾!
S先生のこと
スタイロン、フォークナー、スタインベック、オコナー、メルヴィルなどの翻訳家として知られた、須山静夫(1925〜2011)。
先妻の死、息子の交通事故死という自身の運命に重ねて信仰をみつめたアメリカ文学者。その須山の愛弟子が綴る師弟の物語。
31の連作エッセイが重奏しながら遡る、喪失の記憶。
第61回日本エッセイスト・クラブ賞受賞。
ベルリン・デザイン・ハンドブックはデザインの本ではない!
チェルノブイリ後の、もはや引き返すことのできない変化の境界を越えてしまった80年代ベルリンの記録である。そしてフクシマ後の危機の状況下に生きている現代の日本のわれわれにとっては、まさに甦る道標であり、ボーングレーバーが残してくれた生存のためのデザインの思考による叙事詩である。
現代風俗・物見遊山
今回は「物見遊山」を考えてみる。温泉三昧に耽る。旅行に出かける。京都を探検する。お祭りを物見遊山する。物見遊山あれこれ。
サンドラ、またはエスのバラード
スウェーデンの女性人気作家メッレルの現代小説、初邦訳。
ストックホルム、11月。
事件を起こし、老人介護施設で働くことになったサンドラは19歳。
入居者のユダヤ人女性ユディスは、哀しい過去に沈みがちな日々。
そんなユディスに、深くかかわってゆくサンドラ。
時代を超え、年齢を超えて、ふたりは心を通わせる。
ユディスの最後の願いは……、そしてサンドラの決心とは……。
受け継がれる人生のささやかな希望の光。
日高六郎・95歳のポルトレ
——対話をとおして
戦後を代表する「文化人」として論壇・市民運動をリードしてきた日高六郎は、いま95歳。京都の高齢者施設で、妻といっしょに静か な日々を過ごしている。
作家・黒川創が初めて日高を訪ねたのは、満18歳、大学新入生の時。それから30年以上、二人の対話は続く。
戦前から現在に至る日高六郎の歩みを、〈日本という「異郷」に生きるようなものだった〉と、黒川は評している。
対話(ダイアローグ)と人物評(ポルトレ)で描かれた、その人生と軌跡。
見世物5号
興行元と研究者・愛好者による本邦唯一の見世物研究雑誌。待望の5号。第一特集はこの間の講演会記録3本。葬儀人形と蠟人形、江戸の妖怪文化、最後は説教節と続きます。他に、Wall of Death「オートバイ・サーカス」「インドの大道芸手品師」。森浩二のタカマチ写真集『最後の天幕』から。論考は門伝仁志の2本、「〈病理集団〉から〈アジール〉へ」、「聞き書き 長老たち」。オマケは、「演劇実験室『天井桟敷新聞』から」と盛りだくさん。
トリノ—夢とカタストロフィーの彼方へ
発行:ベアリン出版
イタリア、トリノ。そこに見えるのは悪魔か神か?
教会建築、大きな塔、屋上を疾走する車のテストコース。
小さな都市の歴史を貫く秘められた狂気を、哲学者・多木浩二が読み解く。監修は息子の多木陽介。
わたしは菊人形バンザイ研究者
「菊人形は日本の近代がつくりあげた民衆の知恵によるすばらしい造形である。
その菊人形の歴史、創作過程、技術などに関心をよせ、20年以上にわたって研究をつづけ、ついに菊人形研究で博士の学位を獲得なさった奇特な学者がおられる。川井ゆうさんである。
著者は「等身大」の人形を探索して全国くまなく旅をかさね、さらにひろく世界各地も遍歴して、「菊人形バンザイ」の境地に達せられた。かねてからの川井応援団の一員としてまことにうれしいことである。
気取っていえば、これは日本が生んだ「カルチュラル・スタデイズ」の代表傑作。」(加藤秀俊)
日本菊人形文化史に輝く金字塔!
幽鬼伝
(ゆうきでん)
山ぶかい熊野古道のかたわらに滅びゆく村里。 濃密な自然と歴史に愛着する人々、あらわれては消えるやさしき亡霊、 そして魔性や動物たちの魂を描く。 民俗伝奇小説集 第2弾!
いだわし蟹田川
(かにたがわ)
2002年JR浦和電車区事件で、不当逮捕され344日間の勾留から10年。怒り、戸惑い、期待、幻滅、孤独、追憶、郷愁、亡き父母、友情、先輩、仲間。100余編の詩と手紙にこめられた、揺れ動く著者の「魂の記録」。序文は作家・佐藤優氏が執筆。
ベロベロカベロ
『鶏が鳴く東』に続く「ことばの旅」第2弾。「ことば」の源へのあくなき好奇心、通説をひっくりかえすユニークな考察。豊かなことばの世界が心に響いてくる。全編書き下ろし。
死ぬまで編集者気分
『新日本文学』『太陽』編集長。そして、新『世界大百科事典』を立ち上げ、さらに電子百科事典『エンカルタ』編集長を歴任。50年にわたって、戦後の編集現場を疾走した稀代の編集者が書き下ろす。出版とはなにか、編集とはなにかを考える、「失敗」の出版私史。
インタラクション・デザイン
イギリスのロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)で行われている最先端の「インタラクション・デザイン」の研究と教育メソッドを紹介する。RCAのアンソニー・ダン教授へのインタビューやRCAのデザイン・インタラクション学科で学んだスプツニ子!の大学特別講義を収める。他に学生などによるプロジェクト作品を紹介。
鶏が鳴く東
今から40年前。著者は背にリュック一つのっけて、日本列島を南から北へ、村から村へと歩いた。そこで出会ったお年寄りから、丹念に拾い集めた昔のことば。
それは豊饒な「ことば」の世界と、失われゆく暮らしの息づかいとの出会いの旅でもあった。1984年に刊行された『ことばの旅』を改題、改訂、新装したものである。
普及原論
変革の主役は農業者である。いま求められる普及活動の使命とは? 35年にわたって普及活動にたずさわってきた著者が、現場から教わり、また要求された課題を、再整理しつつ体系化し、後進に伝える指南書。
IN’
(イン)
現代日本を代表する写真家の最新作品集。
「過去」である写真が、ここではひたすら、「現在」における「通過」の瞬間を見る者に経験させる。・・・解説/田中 純
東北を歩く
(増補新版)
高齢化と過疎化がさらに進み、[限界集落]ということがいわれはじめた東北の小さな村々。15年にわたって東北の村や町を歩き、その行方を見つめてきた著者が、文章と写真でつづる、長編ルポルタージュ。東日本大震災で被災した三陸海岸への再訪行を収めた増補新版。この世には、諦めてはならないことがある。失ってはならないものがある。いのちの再建を願って、東北の再生を祈って!
沖縄〈復帰〉の構造
1972年の復帰から40年を迎える今──。
沖縄が日本の国家的枠組みに編入されていく過程を厖大な資料を読み解きながら検証する、著者渾身の論考!
神保町 タンゴ喫茶劇場
ここは世界一、古本屋がたくさん集まっているという町。
路地裏にはタンゴ喫茶がひっそりと佇(たたず)み、きょうもまた、いろいろな人を惹きつける。
小さな喫茶店を舞台にした東京・神田神保町奇譚集。
山人伝
山には山人(さんじん)の生と死がある。
鉱山師(やまし)、炭焼き、松煙焚き、山伏、猟師、木地師、荷車曳き、それに狼や兎や狸や蟇(ひき)たち。
山を知り尽くし、山に暮してきた者だけが描ける山の人生。
著者初の「民俗伝奇小説」集!
わたしの中の遠い夏
スウェーデンの児童文学作家の第一人者で、小社刊行の〈ステフィとネッリの物語〉シリーズの著者が、初めて大人向けに描いた長編小説。
1976年夏、スウェーデン。湖畔での共同生活。
そこにつどった理想社会の実現を夢みる若者たち。
出会った男女の実らぬ「恋」……。
それから30年、彼らが選択した生活は……。
そして明かされる、「真実」とは?
青春の夢と挫折を描く話題作!
老いも楽し
新宿書房HPの人気コラム「老いも楽し」の単行本化。
「同じことなら、なんとか楽しく老いを生きたい」という著者の思いがつまった、深い洞察力とユーモアで綴る9年間のエッセイ集。
表紙カバーの絵と本文イラストは、洋画家でもある著者による。
「知の加工学」事始め
—受容し、加工し、発信する日本の技法
<知>を加工し、輸出する方法を様々な角度から検証!
日本は、歴史的に中国から、欧米から先端の<知>を輸入(受容)してきた。
そして、その<知>を巧みに加工し、日本に適応させ、活用してきた。
こうした経験を踏まえ、日本の<知>を世界に輸出(発信)する時代になっている。
そういった過程を、様々な学問領域から検証する。
西山美なコ/〜いろいき〜
壁の向こう側
現代日本文化のキーワード「かわいい」や「ピンク」「装飾性」を全面に押し出した作品を発表し続けるアーテイスト、西山美なコ。「壁画作品」「レフ・ワーク」「〜いろいき〜」「シュガーワーク」「学生時代のピンクの作品」「大人のピンク」「ニットカフェ・イン・マイルーム」……。時間軸を遡行しながら、自身の「西山美なコワールド」を縦横に語った特別講義。好評の神戸芸術工科大学レクチャーシリーズIIの第4弾。
汽罐車
よみがえる鉄路の記憶 1963-72
桜の鹿児島、流氷の網走…。1963-72(昭和38-47)年、四季折々、全国に汽罐車(きかんしゃ。蒸気機関車)を追いかけた青春の残照記録、今よみがえる「昭和の原風景」。大判B4変形164頁、掲載写真150点。ブックデザイン=鈴木一誌+杉山さゆり。「紙の書籍」に「蒸気機関車とその時代」の魅力がぎっしり詰まった珠玉の写真集。俳優・香川照之氏も絶賛。「この写真、匂うか、匂うだろ。」
海片 A Piece of Ocean
太古からの声、異界の痕跡……。房総半島を縦走して発見した、風景としての岩礁写真集。地球の宇宙的運行による造形の言語をつきとめようとする意図、その写真が見る者を離さない。解説=針生一郎・上田昌文
現代風俗・プロレス文化
──歴史・表現・エロス・地域・周縁
名うてのプロレス通の面々が繰り出すプロレス文化論。現代風俗研究会内の「プロレス文化研究会」(略称「プロ文研」共同代表世話人=井上章一+岡村正史)が総力をあげて発表する力作論文。
草木染め絨毯 ギャッベ
──幸せを紡ぐ イラン遊牧民カシュガイ
イランの遊牧民カシュガイが手織りする草木染め絨毯「ギャッベ」は、 アート性と温かな風合いから、昨今、女性に圧倒的な人気を誇る。
本書はカシュガイ族を取材した写真を中心に、「ギャッベの魅力」を紹介します。
領分 Sphere
その独特な空間の流れとつまずき・・・。「磁界写真」の誕生。「不思議な1枚である。偶然の縁という意味で一瞬なのだがいわゆる決定的な瞬間とは明らかに異なった〈はば〉を持っている。そこには独特の調和が記録されている。」(中谷礼仁)跋文=高梨豊ほか。
続 絵地図師・美江さんの東京下町散歩
大好評の絵地図師シリーズ第2弾!新たに銀座、深川、王子 高輪、柴又など8コースを収録。散歩屋のプロが見つけたおいしいものや人情サプライズが満載。お腹も心もあったまる。
断髪する女たち
1920年代、独裁政権下で進むスペインの近代化。男性中心の社会に登場した断髪姿の「新しい女性」たちを、「断髪」をキーワードに「ジェンダー」「セクシュアリティ」「フェミニズム」「衛生」「消費文化」の側面から、当時の新聞・雑誌・作法書など多数の資・史料を用いて、女性たちのアイデンティティの模索と、“心地よい”を表す身体感覚"comodo"を導きだした労作。
禊
(みそぎ)
の塔
ラジオ深夜便で大反響。奇跡のデビュー作『見残しの塔』の久木綾子が書き下ろす塔シリーズ、待望の第2弾。羽黒山五重塔を舞台に語られる感動の歴史小説ロマン。
中山英之/スケッチング
クローバー畑に寝ころんだ少女が見た夢は?一本の線から空間が生まれ、さらに線を重ねると奇想天外な建築にすがたを変える。現在もっとも注目を集める若手建築家中山英之の、絵を見て納得読んで楽しい、現代建築講義録。
1972青春軍艦島(増補新版)
軍艦島30号棟1階。そこには私の部屋があった。約半年間、炭坑の下請け労働者として働いた。三十数年眠り続けていたネガを焼いてみると、その頃の軍艦島の生活が鮮やかに蘇ってきた。人びとが働き、住んで、暮らしている、生きている軍艦島だ。そして、今回、著者は37年ぶりに軍艦島を訪ねた。カラー6点を増補した新版。
渡る世間は神仏ばかり
仏像に出会う幸せ、ご利益もらう喜び。
京都・奈良だけじゃない、良い仏像を探して、日本各地だけでなく、韓国まで足を伸ばします。
仏っちゃん*の星、テラタビスト(寺旅研究家)吉田さらさが書き下ろす、お参りの旅をご指南!
*仏ちゃん=著者による新造語で、仏像とお寺めぐりを熱く好む人々の総称。詳しくは本書31ページを参照。
くらし大好き12カ月
毎日のくらしには思いがけない楽しみがあふれている??。子育てと主婦業に専念した20年前の連載エッセイが、すてきなイラストとともに色あせることなく今よみがえる。自然の成り立ちにめざめ取り組んだ巻末の畑日誌も必見。
「素敵なくらしは遠い夢? いえいえ、足元にいくらでもころがっている日常茶飯事の中にある。これはもと子さんのいつものくらしの素敵がいっぱい詰まった本だ」とは、料理研究家・有元葉子さんのことば。
現代風俗・駅前観測
──数えてみればこんなに分かる
駅前全調査!駅前からヨノナカがわかる。現代風俗研究会が総動員して駅前を同時観測。甲子園駅頭観察記、大阪駅前同時観測会、銀座観測会等々。
駅前アルバムなど写真図版を満載!
山河微笑
──熊野古道の里で
森の黄昏、里の静謐……。熊野の山とともに七十余年。野菜をつくり、天然林を育て、逝く人を野辺におくる。紀伊半島・世界遺産の山里から奏でるおおいなる熊野讃歌。
宇江敏勝の本全12巻、遂に完結!
どぶろくと女
──日本女性飲酒考
「どぶろくと女性飲酒」に光をあてた初めての酒文化史。日本の女性は大昔から酒を飲み、楽しんでいた。「どぶろくと女」という視点から、古代から現代までの日本の酒文化の歴史を生き生きと再現。女性飲酒関連年表、酒にまつわる用語索引、人物索引などの参考資料、関連写真や図版などもふんだんに収載した意欲作。
女湯に浮かんでみれば。
──湯気の向こうに裸が見える。裸の向こうにこの世が見える。
東京、女、風呂ナシ。だからこそ見えてくる、銭湯・女湯の世界。いま、こんなに濃密な空間がほかにあるだろうか?「元気に生きていく」コツがわかる、女湯散歩紀行。
大海の光
──ステフィとネッリの物語
スウェーデンの人気児童文学作家の代表シリーズ、4部作の最終作。
1945年5月、ベルリンが陥落。ついにヨーロッパの戦争は終わり、スウェーデンの港町、イェーテボリでも平和の訪れを人々は心から喜んでいた。だがウィーンからやってきたユダヤ人姉妹ステフィとネッリには、もはや帰る家はなく、父親の安否も知れない。異国の地で、養親や友人たちに支えられ、逆境を乗り越えて、大きく成長した二人。ステフィは町の高校を、ネッリは島の小学校を卒業。不安な思いを抱きつつ、新しい一歩を踏みだそうとする二人の本当の居場所は、どこにあるのだろうか?
海の深み
──ステフィとネッリの物語
コルチャック賞受賞作品。スウェーデンの人気児童文学作家の代表シリーズ、4部作の第3作。ウィーンのユダヤ人姉妹、ステフィとネッリがスウェーデンへきて4年目の春。母国の両親はテレジン収容所へ送られ、連絡も途絶えがちに。そんな状況の中、ステフィは将来を夢み、イェーテボリの女子中学で学ぶ。だが、島に残るネッリは実の両親を思いやることができない。離れ離れで心の通わない妹を気にしながら、高校進学をめざすステフィ。家族、友情、民族、戦局の行方……。さまざまなことを思い、悩みながら、大人への階段をかけあがる。異国の地で、多くの人々とふれあいながら、姉妹はそれぞれ、たくましく成長する。
スウェーデン本国で著者の脚本でテレビドラマ化、カナダ・バンフテレビ祭受賞。
ガルシア・マルケスひとつ話
発行:エディマン
希代のストーリー・テラー、ガルシア・マルケスと、その作品世界をめぐって謎の古書肆大いに語る。イラスト満載・蘊蓄連発ののエッセイ集。架空都市マコンドの大判フルカラー〈絵地図〉の特別付録附き!
塩田千春/心が形になるとき
──美術と展示の現場 2
ベルリンを拠点に国際的に活躍するの美術作家、塩田千春。最近作からデビュー作品までを自らが縦横に語った大学公開講義を中心に、100余点の写真、著者が公開した制作手帖、詳細な展覧会記録(日英)などを収録。日常の何気ない物や空間を繭のように囲い込み、死の恐怖と生の息吹きを同時に付与する[塩田千春の世界]を初めて書籍にした話題作。
劇場を世界に
──外国語劇の歴史と挑戦
発行:エディマン
外国語で劇を演じることで、言語を修得することはできるのか。教育の場での演劇の役割とは何か。ことばとからだの学びの挑戦を100余年の記録から読み直す。松本幸四郎、野田秀樹など世界を舞台に活躍する演劇人が外国語劇を大いに語る。
リディキュラス!
──オフ・ブロードウェイの天才喜劇人チャールズ・ラドラム
1960年から80年代のニューヨーク、オフ・ブロードウェイを駆け抜けたアヴァンギャルドの劇作家。セックスとドラッグの果てに、1987年にエイズで死んだチャールズ・ラドラム。トランスヴェスタイト、ゲイ、キャンプ、ドラァグに彩られたラドラムと彼の劇団、リディキュラス・シアトリカル・カンパニー。厖大な資料と関係者へのインタビューで構成された本書は、伝説的な演劇人の類ない評伝であるだけでなく、優れたアメリカ演劇の同時代史にもなっている。原書500頁を超える翻訳は常田景子(第8回湯浅芳子賞[翻訳・脚色部門]受賞)によって、1960〜80年代のヴィレッジの文化が鮮やかに再現される。
カバーイラスト(イメージ)=黒崎由梨
メコンデルタ
映画『ラマン』の舞台として知られるインドシナ半島南端部、ベトナム領メコンデルタの地に暮らす農民たちは、激動の二十世紀をどう生きたか……? 本書は、ベトナム現代史の生き証人ともいうべき農民たちの語りに耳を傾けてきた一女性研究者が、その30年に及ぶフィールド・ノートより、消えゆくフランス時代の残照を描く書き下ろしエッセイと、民衆の聞き語りを集成!
森とわたしの歳月
働いた。読んだ。飲んだ。そして夢をみた。……炭焼きの子に生まれ、人里離れた山中で育ち、造林の労働にあけくれた青春の日々。かつての父の炭窯、山小屋の棲みあとをいまふたたび訪ね歩く旅。母への鎮魂を込めた森と著者の自叙伝(クロニクル)。
お寺に泊まる京都散歩
[改訂新版]
テラタビスト(寺旅研究家)の著者が「和の癒し」の京都旅の極意をお伝えする!
2005年に刊行され好評を得た前著の改訂新版。京都の宿泊はお寺の宿坊。だからこそ味わえる料理や仏像や庭園、そしてプチ修行。普通の旅ではもう満足しないすべての女性に贈る類書のない「お寺の歩き方」。本書でDeepな京都寺旅を味わってみたらいかがですか? 新しい京都を発見できる鍵がつまっている旅の本。 改訂新版では、宿坊データに京都以外の情報もオマケにつけました。
見残しの塔
──周防国五重塔縁起
日本中世15世紀のなかば。後に周防山口に大内文化の象徴となる瑠璃光寺の五重塔。この塔を建てるために参集した男女の数奇なる運命。緻密な時代考証をもとに、構想14年、執筆4年。89歳の新人、鮮烈のデビュー。堂々800枚の歴史小説ロマンの誕生。
東北を歩く
──小さな村の希望を旅する
高齢化と過疎化がさらに進み、[限界集落]ということがいわれはじめた東北の小さな村々。15年にわたって東北の村や町を歩き、そのゆくえを見つめてきた著者が、文章と写真でつづる、長編ルポルタージュ。まだこんな暮らしをする人や地域もある。
これからの生きる元気に出会う希望の旅。
現代風俗・野菜万歳
──風俗学としての農と食
現代風俗研究会年報30号
おいしく食べて美しく生きる。多くの人に共通のテーマである「野菜たっぷり生活」。
さまざまな角度から変化の学として野菜をとらえた、農と野菜の風俗学。21世紀は野菜の時代です。
睡蓮の池
──ステフィとネッリの物語
コルチャック賞受賞。スウェーデンの人気児童文学作家の代表シリーズ、4部作の第2作。
第2次世界大戦下、辛くも中立を保つスウェーデン。そこにナチスの迫害を逃れるため、オーストリアの都、ウィーンの親元を離れ、やってきた姉妹がいた。西岸の都市イェーテボリにほど近い、島の家族と暮らすステフィとネッリ。1年がたち、姉のステフィは中学に進学。イェーテボリの町での新しい生活が始まる。遠く離れた両親を思い、島に残る妹ネッリを気にかけながらも、学業にうちこみ、新しい友人やクラスメイト、先生たちと出会い、下宿先の少年に恋焦がれる……。
スウェーデン本国で著者の脚本でテレビドラマ化、カナダ・バンフテレビ祭受賞
美術と展示の現場
──神戸芸術工科大学レクチャーシリーズ
現役の美術館館長と現代日本の美術の最先端を走るキュレイターの4人が、いま抱えている美術館の問題、これからの美術館の方向、そして既成の美術概念を超える現代美術がかかえる問題などを縦横に語った公開講義の記録。
風と大地と
──世界建築老眼遊記
日本近代が専門の目利きの建築史家が、およそ6年間で世界の40を越える国と地域を走破した建築紀行。グローバル化する世界にいまだ、これほどの豊かな土地の建築文化があるとは驚きだ。カラー口絵36ページをはじめ写真満載!
おきなわ就活塾
失業率が全国一という深刻な状況にある沖縄──。その若者雇用に積極的に貢献している著者が、創業30年を迎えた自社の新人採用の事例を紹介しながら、会社と社員のあり方、地域との関わり方へのモデルを示す、異色のビジネス現場報告!
大地のうた
(新装・新版)
インド映画『大地のうた』の原作で、ベンガルの自然と生活を生き生きと描いた大河文学の名作。23年ぶりに新装・新版で復刻。原文ベンガル語からの翻訳は旧版刊行後評価が高い。巻末付録には訳者林良久(永井保)の略歴と林氏のベンガル文学案内のエッセイ、氏へ追悼文を2編、追補掲載した。
堀切玩具堂
人は彼を新世紀の買物王と呼ぶ。現役のプロダクトデザイナーが買物王に変身。その正体は不明。20世紀のモダンな買物。モノへの偏愛ぶりは狂気の沙汰。デザイン誌・ウェブサイトで9年間にわたり、熱烈に支持された人気コラム「堀切玩具堂」の待望の単行本化。これを読むと買物がしたくなる。堀切玩具堂秘蔵のモノたちが蔵出しされます。200ページのうち、100ページがカラー。
Line on the Earth
ライン・オン・ジ・アース
本書に収められた31枚の見開き写真は、そのすべてが、〈道〉という線でつながっている。日本の1990年代に青春時代を送った著者が、旧ユーゴスラビア諸国、アフリカ、東欧など災害や内戦、ハイパーインフレ、飢餓などの問題を抱えている地域を巡り、記録した等身大のフォトエッセイ集。
見世物4号
興行元と研究者による本邦唯一の見世物研究雑誌。待望の4号。第一特集は名古屋の大須演芸場で行われた「江戸名古屋の見世物と大須演芸場とロック歌舞伎・大須オペラ」のライブ記録。第二特集は浅草木馬亭での「西村太吉 見世物地下水脈を語る」の全収録。呼び物は小沢昭一、山口昌男、高山宏、田之倉稔、四方田犬彦ら41人が語る「あなたが初めて見た見世物」大アンケート。他に坂田春夫好評連載「夜店の子」(4)など、読み物、写真満載。ウソのないほんとうの見世物総合芸術雑誌。、急いでください、さあどなたも急いでください、おっかなくありません。すぐ売り切ります。
「孤を超えて」
──貧と病と学の余録
1945年、誰もがみちを失った。いままた誰もが迷路の中を歩いている。大学を退き、すべてのものから解放され自由になった著者が、あらためてさまざまな”孤”と向きあい、新たな出口を求める。社会福祉学の泰斗が初めて書き下ろす珠玉のエッセイ集。著者の降順の年代記でもある。
探 究
──思考の臨界点へ
不可能なものへ、一歩。フランス最大の批評家ブランショの唯一の高弟が、芸術・思想の旗手ツェラン、シャール、デリダ、ジャコメッティをはじめとする19人を縦横に論じる。
熊野川
──伐り・筏師・船師・材木商
「宇江敏勝の本」第2期第4巻
世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」で〈道〉として登録された熊野川。古くから熊野参詣の道として、また仕事や生活の道として使われてきた熊野川。著者による丹念な聞き取りから、時代と生身の人間がおりなす自然と労働の叙事詩がいま鮮やかに甦る。川と山をつなぐ文化誌。
僕の二人のおじさん、藤田嗣治と小山内薫
一人は世界的な画家、フジタ・ツグハル。一人は築地小劇場の創始者、オサナイ・カオル。僕はこの二人のおじさんに仕込まれて誕生したマルチ文化人、アシハラ・エイリョウ。稀代のエンサイクロペディストが情熱をこめて縦横に語る大正昭和のモダン東京文化世相。
本書は1983年、小社刊行の『私の半自叙伝』を改題、増補、新装したものです。
現代風俗・応援・サポート・人助けの風俗
──現代風俗研究会年報29号
応援団、『ビッグイシュー』の販売人、「よさこいグループ」、Jリーグのサポーターお水のヘルプ、など。人助けの諸相、風俗の中の人助けを報告。鶴見俊輔インタビューも収録。
ラテンアメリカ主義のレトリック
発行:エディマン
アメリカ合衆国の裏庭と揶揄されるラテンアメリカ。アレホ・カルペンティエール、ホセ・マルティらが隣国の脅威に対抗するためにラテンアメリカ連邦国家を作り上げようとした歴史と、そのレトリックを気鋭の文学者が追う。地図(ニカラグワから見たパリ)・年表・索引付。
EXPOSED
——東海村感光録
金瀬胖写真集
1999年のJCO臨界事故以来、足繁く東海村に通い、まるでカメラをガイガー・カウンターのようにかざして、権力や産業システムの狡知と稚拙さが入り混じる原発周辺の海岸や街路に身体を曝して写した原子力神話崩壊の風景。序文=西谷修
ずっと好きなこと
——そして女性クリエーター8人は生まれた
発行:makana books(モンキィボンド)
憧れの仕事を「夢」に過ぎないと諦めている人、必読の本です。ちはる、根本きこ、永瀬沙世、立本倫子、山本マナ、大森美香、金森香、二階堂和美という、今を輝く8人の女性クリエーターがそれぞれのチャレンジの道を熱く語る。
絵地図師・美江さんの東京下町散歩
絵地図師として全国各地の町絵地図を描くかたわら、散歩屋として東京の下町のまち歩きガイドとして活躍する著者の初めての本。8枚の描き下し町絵地図ほか、全編にわたりイラスト、写真が満載。巻末に著者作成の実物付録「ねぎし散策地図」。
女
(ONNA)
——ベトナム山岳少数民族の女たち
フリーカメラマンとして活躍する女性カメラマンと亡き夫(中原英明)の13回にわたる現地取材・撮影記録。女性たちの「生き抜く人間の凄みと哀れみを見据えた」(写真家・管洋志氏評)、注目の写真集。
ゆの字ものがたり
——ぜんぶ本の話!
朝から晩まで、生活のすべてが本づくりにつながっていて、何事も徹底していないと気のすまない職人気質。かずかずの名著を手がけた大編集者であり、かつまた強烈な個性あふれる作品を生み出した装丁家──。田村義也の、魅力あふれるエッセイ集!
◎付録
〈完全版〉田村義也装丁作品一覧(1953〜2006 生涯作品=約1,500点収録)
あたらしい人生
〈新装版〉
——シリーズわるい子の絵本(1)
発行・編集グループSURE
人も子どもも楽しめるシリーズ〈わるい子の絵本〉第1巻。
このシリーズは、誰の心のなかにもいる「わるい子」——つまり、周囲の他の人たちとはちょっと違っていて、いくらかひねくれてもいるけれど、それゆえ、けっして譲り渡すことのできない自分のなかのいちばん大切な部分——に光を当てることで、ご好評を得ています。
ひとりぼっちでの引っ越しの夜、主人公の女の子が、あたらしく迎える世界の姿は……?
おばけ灯台
——シリーズわるい子の絵本(2)
発行・編集グループSURE
『おばけ灯台』の主人公タロウくんは、保育園のころ仲よしだったミドリちゃんから、このごろ、しきりにいじめられています。でも、よく見ていると、ミドリちゃんは、なんだかタロウのことがとっても気になっているみたい。ひとりぼっちのタロウくんが、こっそり育んでいる自分の姿は? そして、ミドリちゃんの正体は……。
俳優の領分
——中村伸郎と昭和の劇作家たち
劇作家・如月小春(きらさぎ・こはる1956〜2000)が、雑誌『すばる』に連載したまま未刊だったものが、発表から14年、著者の死去から6年の時をへて、ついに刊行!俳優・中村伸郎へのロングインタビューや中村と劇作家・別役実を交えた座談をもとに、一人の新劇俳優の仕事の軌跡を軸に、「昭和」という時代とその演劇史の一場面を鮮やかに切り取る。岸田国士、小津安二郎、三島由紀夫、イヨネスコ、別役実との出会い。「純粋演劇」の道を歩んだ、新劇俳優・中村伸郎(なかむら・のぶお)の領分。
解題=西堂行人
おきなわ女性学 事始
Gender and Ethnicity in Okinawan Studies
ジェンダー〈女性的なるもの〉と、エスニシティ〈民族的なるもの〉との出会い──。歴史的にも文化的にも、また社会状況も特異な環境にある沖縄女性は、「日本女性」という枠組みではくくりきれない多様性をもち、研究者の注目を集めている。本書は、「おきなわ」と「女性」という二つのキーワードを複眼的にとらえた新たな学問的カテゴリーを提唱する、意欲的なこころみ!
現代風俗 移動の風俗
──「成りあがり」から「お遍路」まで
「成りあがり」から「お遍路」まで、現代の日常生活のなかの「移動」風俗を考察する。散歩、廃品回収、電車通勤、深夜急行バス、移動映画、ホステスなどなど。
森のめぐみ
(増補新版)
——熊野の四季を生きる
「宇江敏勝の本」第2期第3巻
熊野の三千六百峰の中央に位置する大塔山。
この山ふところに住み、木炭と木材にによる自然採集的生活を今もおくる人々の物語。
岩波新書版(品切)の増補新版。
見る、撮る、魅せるアジア・アフリカ!
——映像人類学の新地平
本書は映像作品を通した研究を行っている京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科の若手研究者と民俗学や人類学的なテーマに長年取り組んできた映像作家7人の論文とこれに対応する映像作品を収録したDVDを添付して、映像人類学の新たなる地平を開くことを目指した。巻末に、映像人類学の潮流や世界の映像人類学事情も付した。
おしゃべりデリ坊、東京ド真ん中配達中
発行:makana books(モンキィボンド)
ヘンな東京がやめられない! 専業マンガ家を目指しつつ、弁当やピザなどのデリバリーのアルバイトを続けるシャシャミン。そんな彼が、玄関で接した、大都会東京のヘンな客たちの“住人十色なキャラクターっぷり”をマンガ&文で描く。推薦帯文=スチャダラパー あとがき=久住昌之。
すべては映画のために!
——アルノー・デプレシャン発言集
発行:港の人
「フランソワ・トリュフォーの再来」と呼ばれ、常に世界を挑発し続けるフランスの映画監督アルノー・デプレシャンの、日本初の発言集。映画美学校で行われた2時間半に及ぶ映画講義を完全載録。他に、映画監督青山真治による特別寄稿などを収録。
間道
(かんどう)
——見世物とテキヤの領域
芸大中退後、見世物小屋や農業など数々の遍歴の末、香具師(テキヤ)となった飴細工師。テッカリ(裸電球)に照らし出される日本列島の日常と非日常の世界。飴細工師が描く30年の半生記。
海の島
——ステフィとネッリの物語
コルチャック賞受賞。スウェーデンの人気児童文学作家の代表作。ナチス支配下のオーストリアのウィーンから親元を離れ、スウェーデンの小島へ逃れた幼いユダヤ人姉妹の一年。見知らぬ人々との生活が始まった。
スウェーデン本国で著者の脚本でテレビドラマ化、カナダ・バンフテレビ祭受賞。
お寺で遊ぶ東京散歩
東京の寺散歩は宝の山。お寺の宝探しの極意を日本で唯一のテラタビスト(寺旅研究家)&仏教文化研究家でもある、元女性誌編集長がここに伝授。写真、地図満載。イラストは新進の小松紘子、独特の味を出す江戸系絵師。 大好評『お寺に泊まる京都散歩』の姉妹編。
ジュリアードの青春
(新装版)
——文化人類学者が見た七〇年代の情景
クラシック音楽の世界で一流をめざす若者たちが集う世界有数の名門校ジュリアード音楽院。そこでのきびしい修行、競争、そして至福の瞬間を描いたノンフィクション。
1990年刊行のロングセラーのの新装版。
韓国夢幻
——文化人類学者が見た七〇年代の情景
34年間にわたるフィールドの地、珍島、安東に寄せる思いを綴り、70年代の生活写真180点を収録。失われ、忘れ去られた韓国原風景を再現する民俗紀行。
山びとの記
(増補新版)
——木の国 果無山脈
「山の作家」の鮮烈なデビュー作(1980)。木とともに山々を遍歴する貴重な山の自叙伝。山中に刻まれる戦後の日本列島の歳月が胸を打つ
チンドン屋! 幸治郎
大卒チンドン屋になってから25年。日本最大のチンドン屋カンパニー「ちんどん通信社」の代表が語る、超過激街頭宣伝集団の世界。写真満載。
現代風俗 娯楽の殿堂
——現代風俗研究会年報第27号
「娯楽の殿堂」が人々を惹きつけた時代があった。温泉浴場、パチンコ屋、楽天地、新世界、愛の空間(ラブホテル)、ストリップ、映画館…。
「娯楽の殿堂」をめぐる文化誌。
あたまの底のさびしい歌
発行:港の人
童話作家・宮沢賢治の感動の手紙を厳選収録。賢治からみんなへのメッセージ。新字現代かなで読みやすく、川原真由美によるイラストもついて本文2色刷りのとってもオシャレな本。好きな人にプレゼント!
国語辞典はこうして作る
——理想の辞書をめざして
発行:港の人
国語辞典ってこんなに面白い!「魚が水泳する」って何故言わないのか?「高利貸し」の意味は「アイスクリーム」!?「心持」はいつから「気持」になったのか? まだまだ知らない辞書の不思議な世界、日本語のことを、国語辞典づくり一筋の著者がやさしく語る。
ジム・モリスン詩集
(新装版)
The Lords. The New Creatures.
1960年代の伝説的ロック・グループ、ザ・ドアーズThe Doors。 「セックス・愛・死」の詩人といわれ、謎の死をとげた カリスマ・ヴォーカリスト、ジム・モリスン。 生前、みずからの意志で刊行した、第一詩集と第二詩集を 英文オリジナル詩と訳注つきで完全収録。 本訳書の刊行は1993年、実に12年ぶりの改装新版。 底本は1985年刊行のOmnibus Press(London)版。
続・新内の情景
発行:ゴエスインフォームド
十返舎一九の原作『東海道中膝栗毛』を援用して、チャリ物新内の代表曲・弥次喜多道中三段を今日に残した新内中興の祖・富士松魯中。日本橋から京大坂まで、新内由縁の地を探訪した「新内の情景」シリーズの続編。 発行:ゴエスインフォームド
舞踊創作の技法
——身体運動の根源に触れる
The Intimate Act of Choreography
本書はもっとも基礎的な技術から、高度に専門化された芸術の問題にいたるまで、舞踊創作法(コレオグラフィー)のあらゆる側面を網羅した名著の待望の 翻訳書である。舞踊学習者や専門家、これから舞踊創作を始めようとする舞踊手(ダンサー)に最適なテキストである。
色丹島記
〈増補新版〉
かつて日露両国のはざまで翻弄されたクリル人たち……。
苦難の歴史に堪えて生きた民族の、その後の確かな足跡を追って色丹島(しこたんとう)へ渡った作家の貴重な取材日記!
今もなお資料的価値に富んだ生の記録ともいうべき書の、7年ぶりの増補新版!
石山貴美子写真帖
[1984-2005]
——五木寛之「流されゆく日々」より——
作家・五木寛之氏の『日刊ゲンダイ』長期連載コラム「流されゆく日々」で使用されてきたカット写真5,000枚余の中から1,112枚を集録。しなやかな感性で日常社会の片隅を写し撮る、女性写真家の、5センチ四方の枠内に込められた心象風景。
北欧映画
完全ガイド
The Nordic Cinema Guide:
Unraveling Glamourous Stories of Post-1990 Works
ラース・フォン・トリアー、アキ・カウリスマキ…。
作家の個性が強烈に光る北欧映画(ノルディック・シネマ)の数々。
1990年から最新のものまで、カルトな人気作・話題作の情報を満載。
北欧5ヶ国(デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン)の近作・新作映画にフォーカス。
秩父 浦山ぐらし
秩父浦山での20年に及ぶ田舎暮らし。挿絵が随所に散りばめられ、ほのぼのした気分になる散文集。何気ない日々の暮らしの中にも、発見と驚きがいっぱい詰まっているのが、著者の独特な描写から生き生きと感じられる。収穫物をめぐる鳥や猿との戦い、自家製水洗便所完成に至るまで、露天風呂、犬毛の編み物などなど、どれも興味深い。
ヴォーリズ評伝
──日本で隣人愛を実践したアメリカ人
発行:港の人
現ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(William Merrel Vories、1880〜1964)は山の上ホテル、大丸百貨店、同志社アーモスト館などを建てた建築家として著名。彼はまた、近江兄弟社を創立し家庭薬「メンソレータム」(現メンターム)を日本に紹介している。ヴォーリズ評伝の決定版。貴重な写真77点収録。序文=竹中正夫 推薦=日野原重明
なんだこりゃ! アメリカ人
──在仏アメリカ人が斬る、不思議の国ア・メ・リ・カ
現複雑怪奇な選挙システムから、ドル崇拝や意外に篤き信仰心、自由さと厳格さが同居するセックス事情まで、アメリカ好きも、アメリカ嫌いも、この新しき帝国を理解するための必読の書!前書『なんだこりゃ!フランス人』についで、2004年のフランス大ベストセラー、待望の日本語訳!
お寺に泊まる京都散歩
寺旅(てらたび)&仏教文化研究家の著者が「和の癒し」の京都旅の極意をお伝えする! 宿泊はお寺の宿坊。だからこそ味わえる料理や仏像や庭園、そしてプチ修行。普通の旅ではもう満足しないすべての女性に贈る類書のない「お寺の歩き方」。本書でDeepな京都寺旅を味わってみたらいかがですか? 新しい京都を発見できる鍵がつまっている旅の本。
見世物3号
現興行元と研究者による本邦唯一の産学協同の見世物研究雑誌。小沢昭一、山口昌男、青木茂、田之倉稔、康芳夫、斉藤宗男、西村太吉、坂田春夫、坂入尚文、秋山祐徳太子、橋爪紳也など豪華執筆陣。どうぞ、急いでください、さあどなたも急いでください、おっかなくありません。
君死にたもうことなかれ
現代日本を代表する女性作曲家吉田隆子が与謝野晶子をヒロインに書き下ろした3幕7場のオペラ。1950年に発表されて以来、未上演となっていたオペラ台本が55年ぶりに単行本化!吉田隆子作曲によるオペラ楽譜も収録。吉田隆子関連エッセイ所収。序文=林光 解説=小村公次 編集・解題=小宮多美江
留まりたかった瞬間
(とき)
の数々
韓国をはじめ、米国や中国などでも活躍している著者の1963年の作品。今日の韓流ドラマにも通ずる側面を垣間見ることが出来る。韓国人の根底に流れる情が強く感じられる作品である。 韓国純愛小説の源流、ロングセラーの初邦訳!
かがやく21世紀を拓
(ひら)
く
少子高齢化、地方自治、仕事、医療・福祉
樋口恵子、原ひろ子、堂本暁子、岩田喜美枝、大熊由紀子ら、豪華メンバーを集めて行われた城西国際大学主催の女性学シンポジウムの記録。各分野でリーダーシップを発揮してきたパネリストが、少子高齢化、地方自治、次世代育成、労働、福祉といった専門の視点から21世紀の女性と社会の関係を熱く語った。
金尾文淵堂をめぐる人びと
明治から大正期に良書の出版をつづけた金尾文淵堂店主・金尾種次郎と文淵堂をめぐる人びとへの考察から編集者、出版者と作家の交流を活写した、明治・大正・昭和出版文化史。
千年の修験−羽黒山伏の世界
初めて明らかにされる羽黒山伏の世界!
中沢新一ら全員秋の峰の行の経験者という9人の学者、研究者が挑んだ、画期的な羽黒修験考。
秋に峰の全行程を初めて記録したドキュメンタリー映画、『修験 羽黒山 秋の峰』の全シナリオ、写真も収録!
造本=杉浦康平
現代風俗・興行
──現代風俗研究会年報 第26号
芸を披露して、お金をもらう。修行はキツイが苦労は見せず、毎度毎度の真剣勝負。ゴミも出なければ産廃もない。古くて新しい経済活動を現代の視座から、興行の世界を考える。
プロレス、女子プロ、女装、大衆演劇、大道芸人などを取り上げる。
ニッポンの素
──ルポ「今」を支える素材産業
近代日本の産業の礎となった素材。鉄、塩、水、アルミニウム、チタン、絹、紙、化学繊維、プラスチック…。
雑誌連載3年半。著者自ら製造現場まで足を運んで記録した千枚をこえる話題作。日本の素材産業の過去と未来を透視したドキュメンタリー。関連する展示施設やサイトを案内する「ガイド」付。
ドイツワイン 偉大なる造り手たちの肖像
ハンブルグ在住のワインジャーナリストが現地レポート。
ドイツワインの範疇を超えて、世界最高のワイン醸造の哲学を伝える、ケラーマイスターたちの物語。造り手の素顔に迫るワイン紀行。
『ヴィノテーク』ファウンダー、ワインジャーナリスト有坂 芙美子さん推薦!
月刊『WANDS』誌主宰、芳野 真光さん推薦!
久保栄
北海道を代表する文芸評論家、小笠原克(1931〜1999)。
その生の拠点たる北海道を愛しみぬいた、著者による渾身の久保栄論。
1956年に久保栄と初めて出会って以来、40年間読み継いだ論考のなかに、<久保栄との交感>が鮮やかに刻印されている。
悲劇のヴァイキング遠征
──東方探検家イングヴァールの足跡 1036-1041
これまで謎の多かったスウェーデン・ヴァイキングの東方遠征。バルト海から黒海、グルジアを経て、カスピ海周辺まで及んだ彼らの足どりを、ルーン石碑、アイスランドのサガ、ロシアの年代記などを駆使して解明した歴史解説書。巻末に「イングヴァール石碑一覧」等も所収。
金沢のふしぎな話
──「はなし(口に出)随筆」の世界
発行:港の人
江戸時代、金沢城下町でウワサされた、世にも不思議な物語。
加賀藩の下級武士が集めた上中下三冊の本。
金沢の「ウワサの真相」92話。幽霊に水を飲ませた僧/赤子に乳を飲ませた幽霊/水くみに来る少女が幽霊だった/空飛ぶお金/人猫を産む/仏を信仰するキツネ/などなどコワーイ話、信じられない話、奇妙な話、笑える話…。
古都金沢の知られざる物語。人名・地名索引付
京都学ことはじめ
──森浩一12のお勉強
発行:SURE
考古学者、森浩一さんが、12人のさまざまな分野にわたる客人を招いて、京都という都市や、人びとの暮らしの歴史について、新しい光のもとにはじめた「お勉強」の記録。
いわゆる専門家のものだけでない、ごく日常的なわたしたちの生活の観点から、この街についての理解が深められる格好の一冊。
ガイドブックでは満たされない、この街を歩く知的な楽しみもつまっています。
なんだこりゃ! フランス人
──在仏アメリカ人が見た、不思議の国フ・ラ・ン・ス
イラク戦争開戦時をはじめとして、何かとアメリカに楯突く国フランス。フランス人はアメリカ人にとって敵なのか? それとも…
文化と生活美学の国おフランスに住む人々の摩訶不思議な生態を、在仏10年以上になるアメリカ人ジャーナリストが面白おかしく描いた本!
フランスの大ベストセラー、待望の日本語訳!
ブダペスト日記
学者として、愛書家として、終生多彩な文化遍歴をつづけたハンガリー研究の碩学による興味つきないエッセイのかずかずと、まぼろしの留学日記を初公開!『ブダペストの古本屋』『ブダペスト回想』(いずれも恒文社)につづく「ブダペスト3部作」が完結。
矢川澄子などとの古書・読書対談や山口昌男、坪内祐三らによる書き下ろしの「思い出の記」を収録。
世界遺産|熊野古道
「紀伊山地の霊場と参詣道」が2004年ユネスコの世界遺産に登録!
熊野三山、高野山、吉野・大峯、そして復元された参詣の古道。
山の作家、熊野の語り部がいざなう、大いなる自然と歴史と信仰の故郷、熊野。
紀行文とエッセイからなる熊野古道の最適なガイドブック。
都市伝説的中華人民驚話国
──仰天三面記事に読む、もう一つの中国
伝説の最強電脳狩人が、中国の中央新聞、地方新聞から因特網(インターネット)を駆使して集めた「ほんとうにあったウソのような驚天動地の三面記事。
人身売買からSARSの噂、人類史上最悪の結婚難と「女人国」、人民解放軍に射殺される雪男・・・。
インターネットで覗く、現代中国社会。
淳之介の背中
発行:港の人
芥川賞作家・吉行淳之介没後10年記念出版
だれが本当に吉行淳之介を愛していたのか?
「やせたい」に隠された心
──摂食障害から回復するための13章
摂食障害って何? どうして食にこだわるか? どうしてやめられない? その人に合った治療法は? 心と体の関係や、家族の役割、そして心の持ち方など、三百人を超えるクライアントをみてきたカウンセラーが語る「回復への道しるべ」。
熊野修験の森
──大峯山脈奥駈け記
古来より山伏達が駈けた熊野修験道の行に一般参加した著者の苦闘と充実の日々を描く体験記ほか、森に生きる人々の暮らしや伝統を活写するエッセイ。「宇江敏勝の本」、待望の第2期刊行開始!
野本三吉ノンフィクション選集?
未完の放浪者
──魂の通過儀礼
野本三吉ノンフィクション選集、完結!4年余にわたる青春彷徨記。北海道から沖縄、水俣、山谷に至る各地の人々やコミューンを放浪した著者が自らの魂の軌跡を辿る60年の自分史。全6巻完結!
新内の情景
『新内節散歩(曲別解説)』に次ぐ鑑賞・稽古の座右書。伝統邦楽情緒を育んだ隅田川や深川水郷の土地柄や風俗、新内節の地文や詞を手懸りに、江戸・昭和初期の新内情緒文化と歴史を掘下げ探求。往時の新内流しの情景のほか、幕末期新内中興の祖、富士松魯中作品などを取上げた新内文芸待望の読下し書。
新宿海溝
The Shinjuku Trench
ここは熱帯魚が棲む水槽、あるいは海の底のような街だ。
2003〜4年
新刊
!!
迫川尚子写真
日計
ひばか
り
Shinjuku, day after day
〈空隔〉の街、新宿を撮り続ける女性写真家の初の写真集。
「寺山修司が新宿のネルソン・オルグレンならば、迫川尚子は新宿のヴァージニア・ウルフである 森山大道」
パリ半日ぶらぶら散歩
──素顔のパリを知る13の魅力的な散歩道
素顔のパリを知ることのできる魅力的な13の散歩道を、わかりやすく洒落た水彩イラストとともに紹介する。
生活という速度
──歩く。見る。変わる。
生活観察のプロによる日常思考入門。時速3kmのウォーキング・エッセイ。
私たちはこうして二十世紀を越えた
坂手洋二が1996年よりNYの新聞から世界に発信してきた同時代クロニクル。
女剣一代
──聞書き「女剣劇役者・中野弘子」伝
未だ語られることがなかった、「女剣劇」最後の伝説。『ああそれなのに』の美ち奴も、お嬢こと美空ひばりも惚れた!
海の星
発行:港の人
──イヴォンヌ・ジョルジュを求めて
坂口安吾が絶賛し、ジャン・コクトー、エリック・サティらと親交した、幻の天才シャンソン歌手イヴォンヌ・ジョルジュの初の本格評伝。
愛について On Love
発行:港の人
初期詩集「愛について」(1955年)、50年ぶりの復刊。日本語と英語を対照にしたバイリンガルの新装版。
星吐く羅漢
発行:港の人
石川県・奥能登山中に棲むデクノボー版画家、ファン熱望の初の書き下ろし生命賛歌エッセイ集。
ぶらぶら猫のパリ散歩──
都市としてのパリの魅力研究──
ぶらぶら散歩の好きなぶらぶら猫が覗いたパリを、70枚の街イラストや図版で紹介する新しいタイプのパリ紹介本。
サメ博士 ジニーの冒険
──魚類学者ユージニ・クラーク──
様々な差別や苦難を乗り越え、世界有数のサメ博士になるまでの成功を収めた日系人女性の一代記。
シンコペーション ラティーノ/カリビアンの文化実践
発行:エディマン
ラティーノとは何者なのか?〈現代思想〉では語りきれない〈でたらめ文化〉のダイナミズム! 本邦初の本格的ラティーノ・スタディーズ。
異装のセクシュアリティ
[新版]
装置としての異装を明らかにしつつ、パフォーマンス、ジェンダー/セクシュアリティの現在を問う。
話題書の全面改訂版。
百姓がまん記
山形を代表する農民詩人が、過去半世紀の東北の村のくらしと農業の現場をふりかえる。
新内節散歩
──曲別解説
シンナイブシが分からない人のためのガイドブック。聞く人のサイドに立った、懇切丁寧な、伝統邦楽「新内節」への画期的な書。
若葉は萌えて
──山林労働者の日記
緑の海の底にひびく山の労働讃歌。宇江敏勝の本」最終巻の6。第1期全6巻完結。
南米の戦野に孤立して
発行:東風社
──ブラジル日系移民の苦難
サンパウロの日本語学校・暁星学園の創立者である著者が、自身の獄中体験をはじめ、第二次世界大戦下のブラジル移民の苦闘を描く。
会うことは目で愛し合うこと、
会わずにいることは魂で愛し合うこと
──神谷美恵子との日々
発行:港の人
作家野村胡堂の長男一彦と、若かりし神谷美恵子の隠された純愛日記を初公開。いまも初々しく、せつなく、はかなく、美しい魂の告白。
2002〜2007年
重版!!
「やせたい」に隠された心
──摂食障害から回復するための13章
摂食障害って何? どうして食にこだわるか? どうしてやめられない? その人に合った治療法は? 心と体の関係や、家族の役割、そして心の持ち方など、三百人を超えるクライアントをみてきたカウンセラーが語る「回復への道しるべ」。
消えるヒッチハイカー
現代のアメリカ社会で、広く語られ、流布されている話を集めた。代表的な都市伝説を採録、詳細な注釈を交える都市伝説研究の定番。「死人の車」「下水溝のワニ」。1988年刊の同名書の新装版。
野本三吉ノンフィクション選集2
風になれ! 子どもたち
児童ケースワーカー・10年の記録
いじめ、自殺、虐待。学校、家庭から見放された子どもたちと児童相談所に勤めた著者の感動とふれあいの記録。
1992年刊の同名書に「ワーカー日記」を増補収録。
見世物稼業
──
安田里美一代記
最後の見世物小屋芸人、「人間ポンプ」安田里美のひとり語り。全面改訂新版!写真一部差し替え、脚注大幅増。
新版 プラハ幻景
古都プラハのパノラマ歴史紀行。
孤独な旅人
『路上』で有名なビート世代を代表する著者による、あまりにもケルアック的な放浪遍歴。
モノマネ鳥よ、おれの幸運を願え
1994年死去以降ますます人気のジジイ・パンク作家の邦訳第2詩集。全97詩を収録。
ガリ版文化史
日本生まれの民衆の印刷器、謄写版(ガリ版)。初版以来実に17年ぶりの重版。なんと活版印刷。
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