本書は映像作品を通した研究を行っている京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科の若手研究者と民俗学や人類学的なテーマに長年取り組んできた映像作家7人の論文とこれに対応する映像作品を収録したDVDを添付して、映像人類学の新たなる地平を開くことを目指した。巻末に、映像人類学の潮流や世界の映像人類学事情も付した。
対象に深く入り込むことによって、映像という四次元の表現を通して、X次元の世界を提示する。 DVD付きの本書は、そのスリリングな試みの、見事な成果だ。 −川田順造(人類学者)